2009年10月19日月曜日

こんにゃく

週末を奥多摩の貸しバンガローで過ごした。遅ればせながら、これが我が家の夏休みだ。五日市から奥多摩にかけての地域は、私が学生時代から自転車やバイクで何度も通っているので、お気に入りの店がある。地元の農家のおばちゃんがやっている小屋で、山の芋やらきのこやら味噌やら山椒の実を煮たものなんかを売っているのだが、特にここの蒟蒻は本当に美味しい。蒟蒻芋と水酸化カルシウムのみでつくられた蒟蒻はこのおばちゃんの本当の手作りだから、スーパーで売られている類の蒟蒻(試しにあなたが普段買っている蒟蒻の原材料を見てほしい。)とは全くの別物なのだ。ここでの買い物の後、近くの沢で天然のワサビを引っこ抜いて行くのがお決まりのコースだ。このおばちゃんの蒟蒻は再度火を通すことはせず、生のまま刺身包丁で薄くそぎ切りにして食べるのが一番だ。砂糖で照りてりになった甘味噌か、件のワサビ醤油が旨い。つるつる、ぷるぷる、しこしこ!山河豚とはよく言ったものだ。
バンガローでは行きに買い込んだ大きなナメコと山で摘んだ三つ葉の味噌汁、サツマイモと山で拾った栗を炊き込んだ飯、家ですったリンゴ中心のタレに漬けていった羊の肉なんかを焼いて食べた。ビールとシャルドネに酔う。時々鋭い雄鹿の声が山に反響する。またたく星。もっと寒くなってからストーブの火を眺めながらの夜もまた楽しいかもしれない。息子は目を輝かせながら「普通の星とウルトラの星を見分ける方法」を私に教えてくれた。それから一つの星を指差し、あれがウルトラの星だとも。目が悪くなってその星が良く見えない自分も、ウルトラの星なんか本当は無いのだと思ってしまう自分も嫌だけれど、元気で素直な息子は最高なのだ。


本日の体重、55.5キロ。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光