2011年1月30日日曜日

コーヒーに凝る


 移転のお祝いにネスプレッソ(エスプレッソマシーン)を頂いた。専用のコーヒーカプセルが16種類、それ以外にシーズンズスペシャルが限定販売される。これらの売り方が上手い。ジョージクルーニーを起用し、洒落た広告を作った。・・・だけではない。こだわりのコーヒーをグランクリュと称し、その味と香りをまるで赤ワインのテイスティングのように表現したのだ。三越と高島屋と松屋にはブティックという名前の試飲可能なマシーンとカプセルの販売スペースがある。ここでの買い物も気持ちが良いのだ。何しろ客の気持ちを盛り上げるのが上手なのだ。

 私は長年、コーヒーが飲めなかった。スターバックスのキャラメルフラペチーノのようなものは好きであったが、あれはお菓子の類であろう。コーヒーをいただくと決まって頭がぼうっとなってしまうのだ。ただ、コーヒーの豆をひく道具だとか、専用のケトルだとか、古くからある珈琲店の雰囲気なんかは好きだった。学生の頃も武蔵野珈琲店、くぐつ草、武蔵野文庫とか吉祥寺にある一目置かれる珈琲店に通ったものだ。ただ、一緒に行く友人のようには珈琲自体を楽しめなかったのである。それから10年後、再びコーヒーに(この時は特にエスプレッソに)興味をもった。きっかけはやはり道具である。アレッシのエスプレッソマシーンの美しさにまいってしまったのだ。しかし、コーヒーが飲めない。そこで、アレッシの三分の一で買えたイタリア製エスプレッソマシーンを入手。わくわくしながらダンピングし、エスプレッソを入れたのだが、やはり美味しいとは思えなかった。今でも我が家にあるアレッシの三角錐のケトルは、その時エスプレッソが飲めないと自覚した私がマシンと同じアルドロッシデザインのものを買いもとめたのだ。

 さらに15年を経て、ネスプレッソでにわかに目覚めたコーヒー熱だが、私の場合、何かに「はまる」と、とことん行くタイプなので、すでに熱中、過熱、熱病、である。

 奥さんの実家にアンティークと化した鋳鉄製のコーヒー豆ひきがあったのだ。これがいけない。ごりごり挽くのが楽しいのだ。ハンドルを回した時の豆のつぶれる感触!挽いたときの香り嗅ぎたさにコーヒー豆の売り場へ走りまくる。そう、ついに火がついてしまったのだ。ネスプレッソブティックで新宿伊勢丹の地下のコーヒー豆が一番だと聞き、イタリアンローストとコナエクストラファンシーを。いやいや、広尾の明治屋だと聞けばモカマタリを、日本橋高島屋でブルーマウンテンナンバーワンスペシャルブレンドだ、いや、キリマンジャロだ、フレンチローストだ、マンデリンアラビカだ・・・。

 で、どうだったって?それぞれに美味しいですよ。それらのどれにも新たな発見がある。出会いがある。でも、一番美味しいのはネスプレッソのアルペジオでしょう。ただし、今朝の気分ですが。最初の一滴に香る濃厚なナッツの香り。へーゼルナッツにたとえられるが今の私には黄金色にすら見える泡と、一切の光を飲み込んでしまうようなラトゥールを思い出す濃厚さ。ねっとりとして舌にからみつくクレマ。鼻に抜けるクリオロ、またはマンジャリのような華やかな香り。のどの奥に残る少しいがいがした感触も愛おしく、余韻に残るカラメルのような焙煎香も素敵だ・・・。ああ、いやだ、いやだ。誰か、私をこの甘美な底無し沼からすぐに引き上げてください。そして、この熱病から救ってください。
本日の体重、62キロ。(うわっ、これはコーヒーと一緒にいただくお菓子のせいですね。ローソンの半熟カステラもおすすめですよ、はい。)

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光

2011年1月3日月曜日

年末年始で太りました

ローストビーフ、ラム、チーズフォンデュ、ブイヤベース、フォアグラ、ビーフシチュー、スモークドサーモン、鶏の赤ワイン煮、鴨鍋、 手作りおせち、雑煮、かんぱちのしゃぶしゃぶ…

クリスマスケーキ、キャンディーで作るわたあめ、マシュマロとイチゴのチョコレートフォンデュ、カプチーノ、ピーナッツブリトル…

手取川、出羽桜、芋焼酎、カヴァ、スプマンテ、シャンドン、シュープリーム・ド・カシス、シラーズ、ピノノワール、そして、黄金色に熟成した香り高きPOUILLY FUISSE 1982!

ダイエットという題名をつけながら、この年末年始で太ってしまいました。

本日の体重、61.5キロ。また、振り出し。さあ、走り始めよう!

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光