2017年6月18日日曜日

ソフトボイルド。ハードボイルド。




ゆで卵って美味しいですよね。
生卵を3分30秒茹でるだけ。
水にとってはダメ。
熱々のソフトボイルド、ね。
私は塩も振りません。






"狼は生きろ、ブタは死ね。"
これは、ハードボイルド、ね。


オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光


 




2017年2月26日日曜日

超絶美味い「さかたのおやき」さかた菓子舗




2014年の夏休みのこと。
家族旅行で白川郷を目指す車中、松本インターからの道すがらハンドルを握る僕は一瞬、道の左奥に何か素敵な民家を見たのです。
(おやきの看板があったかも?でも、民芸品のお土産屋さんかもしれないなあ。)
その程度だったのですが、どうしてもその佇まいが気になりしばらく走ってから狭い道をUターンして戻ったのです。

松本にあった頃の「さかた菓子舗」

そこは民芸品のお店ではなく、おやきの専門店、移転前の「さかた菓子舗」だったのです。その時は僕たちにとって「ただの通りすがりの店」でしたから、おやきを一人ひとつずつだけ買って車に戻りました。走り始めるとすぐに僕はまだ温かい「ひじき胡桃和え」のおやきを運転しながら頬張ったのです。
「うんま〜!何これ!すげ〜な〜、これ!」
あまりのうまさに二度見。本当に驚きました。皮も中身も今まで食べたおやきとは全くの別物だったのです。皮は長期熟成のバゲットのようなグルテンの弾力があり、具は皮を割れば弾けて飛び出すかのようにぎっしりと詰められていただけでなく、味付けも完成された料理の様です。そして、何故か温かなもてなしの心を感じてしまうんですよ。
「こんなに美味しいならもっと買えば良かった!」
妻もその味を絶賛しました。
その後、この旅行中、他の作り手のおやきを見つける度に食べましたが「さかたのおやき」は 別格でした。

旅行から戻り調べたところ、「さかた菓子舗」には支店もなく、お取り寄せも出来ないお店。つまり、松本まで行き現地で買うしかないのです。それで、僕たちは、旅行中に立ち寄るのではなく、「さかたのおやき」を買うことを目的として2度、東京から車で出かけました。ミシュランガイドの三つ星の条件は『そのために旅行する価値がある卓越した料理』とされますが、僕たちにとっての「さかたのおやき」は正にこれだったのです。

そんな話を大学時代の親友に話したことがあるのですが、つい先日、そのU君から携帯に連絡が入りました。
「おっ、U!どうしたの?今どこ?」と僕。
「どこだと思う?へへへ、さかたのおやき。」
彼は「さかた菓子舗」が松本から安曇野に移転したことも教えてくれました。
「おやき、送ってやるよ。お金なんかいいよ。」とU。
「え〜っ?まじか〜!ありがと〜、U!今度から会う度、毎回ご馳走するね!」
嬉しさのあまり、僕はこう電話口で大声を出していたのです。
電話を切ってからも興奮は収まらず、いや〜、何て素晴らしい人物なんだ。やはり、金融機関の支店長を任されるまでにスルスルと出世してしまう人物は違うなあ・・・などと感心してしまいました。
でも、しばらく経ってからから気付いたのです。


もしかして、さっき、俺、「今後の飲み代は毎回持つ」って言っちゃわなかったっけ?
ははは・・・(冷や汗)
いや、冗談だってば、って、もう遅い?

オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光




U君ありがとう。
扁平じゃなくてコロンとしています。
電子レンジで温めてからオーブントースターで熱々に!
「切り干し大根」と「小倉あん」
「野沢菜」と「ひじき胡桃和え」





2017年2月1日水曜日

ワインバーO’hyoi’s(オヒョイズ)






本日、おヒョイさん(藤村俊二さん)が1月25日に亡くなったというニュースが流れた。・・・寂しい。

ニュースでは「西遊記」や「ぴったしカン・カン」、「ぶらり途中下車の旅」のナレーションなどが紹介されていたが、僕の印象は全く別のものだ。
僕にとってのそれは、ワインバーO’hyoi’s(オヒョイズ)のオーナーとしての藤村俊二さんだ。そこへ行ったことのある人ならぴんと来ると思うが、ニュースで使われた肖像写真の多くは藤村俊二さんが経営していらしたO’hyoi’sで撮られたものだ。この店、藤村俊二さんがイギリスにいらしたときに惚れこんだ大工に一度現地で家を建ててもらい、それをわざわざバラして船で運んだという。そして、再びイギリスの大工を日本に呼び、南青山のビルの中の空間に組み立ててもらったのだ。家具調度品、照明、ドアノブもすべてイギリスから運んだもの。そして、藤村俊二さんと交友の深い俳優、著名人などが数多く来店した。店の奥に向かうと左側にソファーの置かれた個室があり、そこにはそれこそ往年の銀幕のスターが揃って談笑していたものだ。幸運なことに僕が伺う夜には藤村さん自ら我々のテーブルまで毎回ご挨拶にいらっしゃり、帰り際にはお見送りまでしていただいた。ほんの一言。それに誰もがそれだけでファンになってしまうであろう微笑。フランスでパントマイムを学んだと伺ってはいたが、実父が有楽町の映画館スバル座やオリオン座などを持っていたスバル興業の社長だったというのは今日まで知らなかった。なるほど、そうだろうなと思う。店の趣味も微笑も。

僕が通っていた時代、あの時代、僕はこれはと思うひとをO’hyoi’sへ案内した。価値のわかる人もいればわからない人もいた。それでも良かった。僕は店を出るとお相手を助手席に座らせ、ほろ酔いでハンドルを握った。外苑西通りの緩やかなカーブに沿って車のライトが滲みながら流れてゆく。風が頭を撫で、都会なのにあの一角ならではの広く高くなった空をエキゾーストノートが渡っていく。あの店の床は木材が良かったから革底で歩くと心地よく響いた。あの靴音、良かったなあ。僕はせわしなく運転をしながらも、しばらくは静かな店の余韻を楽しんでいた。

8ミリ映画のスローモーションでも見ているような気分で、あの頃を、今夜は想い出してしまった。

おヒョイさん、ごちそうさまでした。ご冥福をお祈りいたします。


オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光




2017年1月8日日曜日

真珠を食べちゃいました。



東京国立博物館 表慶館

僕が本屋で手に取る雑誌は男性誌『LEON』以外に、『婦人画報』やら『家庭画報』、『Richesse』といった女性誌だったりする。そこに出ている宝石の写真を眺めるのが好きなのだ。ちょっと前に東京国立博物館表慶館でC社の新作ハイジュエリー受注会にも顔を出してみた。初めから購入の可能性などないのだから開催者にすれば迷惑な話ではある。どうかお許しを。

DATURA Necklace。センターの美味しそうな「イチゴ味の飴玉」みたいなのは、
62.15ctのオーバル・カボションカットのルビー。


そんな僕は真珠にも詳しい(きっぱり)。タヒチでは終日「黒真珠」を物色。通販では「あこや」も「白蝶」も偽物を摑まされて勉強。銀座や御徒町ではM社やT社のネックレスはもちろんのこと、製品になる前のクラスプの無い状態のネックレス素材も含め何百連と妻のために品定めし尽くした。
そんな僕が一番気に入っている自分用のパールは、如何にもいびつなブルーグレーの真珠一粒のタイピンだ。母方の祖母から譲り受けたこの真珠は、祖父母がまだ海外旅行が自由化されていない時代に日本から何度も給油を繰り返しプロペラ機で辿り着いたマイアミのお土産屋さんで買った「生きた真珠貝」をその場で開けてたまたま入っていたものと聞いている。10ドルかそこらの真珠貝から出てきたその一粒を後に18kのピンに仕立てたのだ。





タイピンのパールを覗きこんでみる。
いびつだからこその真珠層の巻きの厚さは緑や赤紫の強く複雑な干渉色を見せてくれる。
祖母がオーシャンフロントのホテルで高層階のバルコニーから見下ろした海の色がいかに美しかったかよく僕に話していたのを思い出す。話を聞くたび、苦労を乗り越え横浜での貿易業が軌道に乗り貧しくちっぽけな日本から大国のリゾート・マイアミビーチへ到達したことを実感した瞬間の「自分たちはついにここまで来たのだ。」そんな誇らしい祖母の気持ちが伝わってきた。このパールの虹色の光のはざまにそんな祖父母の輝かしい思い出と喜びが時を超えて今尚きらめいているように感じる。

たとえどんなに粗末であっても誰かが所有しているジュエリーには「想い」が詰まっている。だから、どんなに大粒で最高品質の宝石よりもその人にはかけがえのないものなのだ。DATURA(写真のルビーのネックレス)のストーリーは真っさらな頁へこれから初めて書かれていくのだ。その意味で我々のような傍観者の目にはまだ本当の輝きは映ってはいない。

さて、真珠を育む「あこや貝」。見た目は牡蠣にも似ているわけで、以前から僕は「真珠を採った後、身の部分はどうしているのかなあ?生牡蠣のように食べられないのかなあ?フライもイケるんじゃ無いだろうか?」と思っていた。
で、先日、伊勢志摩の『真珠漬け』というのを見つけたのだ。「あこや貝」の貝柱だけを酒粕に漬けた逸品で意外にも繊維が緻密でしっかりした歯ごたえのこれ、中々に旨い。  ただ、美味しい味噌ダレの味がしっかり染み込んでいるので、真珠貝そのものの味がどうなのかは自分の中で結局のところ謎のままなのだが。

真珠漬け

オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光

2017年1月2日月曜日

「霜降りの黒毛和牛」と「ターコイズ鉱山」のお話

僕はダイエット中に美味しそうなものを目の前にした時、「これ食べたら間違いなく太るよ?身体にすご〜く悪いよ?寿命だって縮まるよ?これを食べることにそれだけの価値があるの?」と自問自答し「YES」の場合だけ口にすることにしている。従って、脂の多い牛肉やラム、豚バラなどは滅多に食べないのだ。

だが、イベント時は別。クリスマスからお正月のこの時期は普段あまり近寄らない牛肉屋さんへ脚が向く。

そして、命を削る価値があるほどに旨い牛肉にだけかぶりつくのだ。

実は、僕は調理前の美しい霜降りの肉の断面を見るのが好きだ。
怖いもの見たさに熟成牛肉の塊の周囲の色が悪くなっているところを見るのも乙なものだ。お店の方と産地や肉質のお話しをするのも実に楽しい。

このシーズン、どれだけの牛肉の断面を吟味しただろうか。角度や緻密さといったサシの入り具合、赤と白のコントラスト、断面の艶。う〜ん、それぞれに美しい。そして、同じものは一つとしてないのだ。
僕は何度見ても飽きない。

牛肉の断面の鑑賞は、ランダーブルーやらダメイル、ナンバーエイトなんかのクラシックなターコイズを眺める時の楽しさと似ている。それも細かいスパイダーウェブのルースを手に取りルーペを覗いている時のあの高揚。

交詢ビルの中の鉄板焼き屋さんのこれは差し詰め『キングマン』。見事な手さばきは眼にもご馳走。肉汁と赤ワインが口中で渾然一体のジュースとなり悶絶。間違いなく寿命を縮めたが、我が人生に悔い無し。
新宿の某百貨店でカットしてもらい自宅のグリル・ロンドで網目模様の焼き目をつけたステーキに。エイジング・ビーフは『ペルシャン』。
家で肉を焼くのは僕の役目。カルビの塊で作ったローストビーフを薄く切ったら3〜4枚重ねてクレソンを添えてバゲットに挟む。このマトリクスは当に『ダメイル』。
このロースは『インディアンマウンテン』でしょうか。しかし、この肉、しゃぶしゃぶで本来の見所が洗い流されたと判断。改めて山葵醬油で生食したら美味かった。ただし何があっても自己責任で。

 
多くの賛同は得られそうにありませんが・・・。
以上、僕なりに「黒毛和牛」のサシを「ターコイズ鉱山名」で表してみました。

オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光 











2016年9月4日日曜日

うなぎ三昧の七日間

深夜ラジオのDJさんが『僕は鰻が一番好きな食べ物なんだ。鰻好きが集まると必ず何処の鰻が一番美味いのかという話題になるんだよ・・・』と語っていた。

その通りだ!何処の鰻がうまいのか検証をしなくては!
と思い立った。
それで、今週はとにかく打ち合わせや何やで鰻を食ったという訳。

8月29日(月曜日)、関内の『わかな』で鰻を食う。
子供の頃、うちでは鰻屋と言えば『わ・の・ふ』だった。子供には『わかな』って読めませんよ。此処のはとにかく飯。多すぎるけれど、だからこその美味さなんだろうな、きっと。最後まで火傷する程に熱々の飯。飯粒がはっきりしていてぴかぴかして。『わかな』の美味さは飯に尽きる。
今見てもやっぱり『わのふ』だなあ。
とにかく「飯」。


8月30日(火曜日)、銀座の『野田岩』で鰻を食う。
あのね、此処の蒲焼きはそんなに好きじゃないの。濡れた段ボールみたいだから。此処は何といっても白焼き。此処で白焼きを食ってから他所では食べられなくなっちゃったなあ。白焼き丼、美味いっすよ。私にはタレが多いので減らしてもらうけどね。どうでも良いですが、正式には『志ら焼丼』って書きます。『野田岩』の凄さは白焼きにこそ出る。
『志ら焼丼』写真撮り忘れました。

8月31日(水曜日)、銀座の『ひょうたん屋 6丁目店』で鰻を食う。
京橋で仕事していた時は現在のじゃなくて移転前の1丁目のひょうたん屋 にお世話になっていました。飯が研ぎ過ぎで割れていたけど、それも珍しくて好きだったなあ。蒸さずに焼くから歯ごたえが良くて脂も強い。うなぎの脂を味わいたいのなら『ひょうたん屋』でしょう。
強い焼き。強い脂。

9月1日(木曜日)、田無の『坂平』で鰻を食う。
私の地元じゃ此処。今回は白焼きとご飯にしました。う〜ん、でも、白焼きは甘辛のタレに頼れませんから焼きで香ばしさを引き出すのは確かに難しい。多くのお店は別に其処を目指していないのだろうな、きっと。私の場合は普通のうな重にしておけば良かったかもしれません。田無で鰻を食べるのなら『坂平』 。古い『カーグラフィック・マガジン』もズラリと揃っていますよ。

9月2日(金曜日)、神田『きくかわ』で鰻を食う。
正統派のうなぎ屋。美味かったし、気に入らない点も無し。ただ、尾の部位を綺麗に折り返しているあれはすでに売り切れ。この店ではやはりあれを見たいですよね?豪快なうな重を食べるのなら『きくかわ』でしょう。


9月3日(土曜日)、南千住『尾花』で鰻を食う。
うざくに浮かぶ鰻の脂ととろりとした酢の甘さ、菊の香り、これに熱燗で幸せになれますなあ。
しばらく待ち白焼き。食通からここの白焼きは絶賛されています。私からすると身の厚さは印象的ですが、そうですね、確かに魚臭さは無いし、ふっくらしているけれど、焼きの香ばしさが物足りないんだよねえ。
程なく届くうな重の蓋は取らずに蒸しておきましょう。白焼きをゆっくりつまんだらお腹もある程度満たされていますが、此処のうな重はぺろりといけますよ。鰻がトロトロなんですね。それが証拠に串打跡が多いんですよ。おそらくこうしないと身が崩れてしまうのでしょうね。例えが悪いけれど、これ、カレーライスみたいだなあ。カレーライスは飲み物だってどこかのタレントが言ってましたけれど。此処のうな重、それ位鰻がトロトロなんですよ。噛まずに飲めちゃう。そんな鰻がお好きな方は是非どうぞ。
至福のうざく

カレーライスみたいなうな重

 9月4日(日曜日)、三鷹の持ち帰り専門『豊駒』の鰻を自宅で食う。
10時30分に到着。一番乗りだ。店の前を箒で清める親父さんにまずはご挨拶。目の前の桜並木が市に乱暴に伐採された事を残念がっていらした。11時の開店前におじさま4人が並んだ。ぶつかり合う金属音が心地よい備長炭で鰻が焼かれるのを見るのも楽しい。一度に5串焼きあがった最初の「極上ランク」を家族分買求め、冷めないように紙の手提げをそのままバスタオルに包んでからさらにバッグに仕舞う。帰り道、宮田酒店で鳳凰美田純米吟醸を入手。柳庵初瀬川の菱形重と虎渓山水月窯の器を出し、炊きたてのご飯、胡瓜の酢の物でこの上ない昼食に。豊駒の鰻はふわりとろりで文句無し。持ち帰りなら豊駒で間違いありませんぞ。ただ、温かいうちにすぐ食べてくださいよ。


今週の7日間、毎日鰻を食った。
味わった。探求した。考えた。
そこで分かった自分なりの鰻の好み。
まず、素焼きの後、蒸して出来るだけ柔らかく。
でも、脂を落とし切ってはだめなんだ。
そして、焼き。これは火で焼くんじゃないよ。身に残った脂に熱を入れて、その脂を身に回すんだよ。そのわずかな脂でじっくりと実は揚げ焼きするのさ。
タレの醤油と砂糖を焦がすだけじゃだめだよ。表面だけじゃだめなのさ。
そう、中からじっくり。お願いしますね。

それから、誰かこんな私の好みに合いそうなお店知ってたら教えてくださいね。

気付けば夏が終わろうとしている。
鰻の夏が終わる・・・。

でもね、本当は美味いのはむしろこれからですよ。
平賀源内のマーケティング以前は夏の鰻は不味いとされていたのですから。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光

2016年4月16日土曜日

石楠花の思い出 ぎおん徳屋原宿店




ぎおん徳屋原宿店でパフェをいただいた。
抹茶アイスに抹茶がひとつまみ乗っている。
おしぼりに着いた杉の木の匂が心地よい。
こうしたところが素敵だ。




帰りに原宿で石楠花を見つけた。
叔父が経営していた会員制ゴルフ場+ホテルを思い出す。
石楠花はこの会員制リゾートのシンボルマークだったのだ。

老舗旅館の東府屋、今では東府やResort&Spa-Izuの前の道をずっと登った終点に叔父のコンセプトで建てられたホテルがあった。
吹き抜けのロビーフロアに市松模様に敷き詰めた白と黒の大理石はイタリヤの現地で叔父が選んだものだった。
いつもクラシックカーのベントレーが停まっていた贅を尽くしたホテルの車寄せへ続くアプローチはトヨタ・クラウンのテレビCMにも使われた。
タモリも会員名簿に名を連ねたゴルフ場ではあの頃熱々ぶりが知れ渡っていた小柳ルミ子夫婦が私たちの前の組で幸せを謳歌するようにはしゃいでいた。18ホールずっと彼らの幸せそうな笑い声を聞いていてうんざりしながらも何となくこちらも幸せな気分だった。




あの頃、今思えばバブルのはじける直前だった。
叔父はフランスで古城を手に入れここもホテル+ゴルフ場にしていたが 日本のバブル崩壊とともにどちらも失うこととなった。

有言実行の人、冒険心に溢れ豪快な人物で私の憧れだった叔父は2年前幸せなままこの世を去った。
石楠花を見ると私は贅沢だった「時代の気分」を思い出し、ここでは書かないが、叔父の武勇伝の数々も思い出すのだ。

 オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光









2016年3月21日月曜日

天然アサリ飯



私の好物。それは、岩場で採った天然アサリの炊き込みご飯。
生姜と日本酒、ほんの少しの醤油で風味をつけて炊き込むだけ。
この時期はまだ海水も冷たくてアサリの身も小さいけれど炊きたてのアサリ飯は味も香りも最高だった。
潮干狩りと同時に釣ったアイナメ、ハゼ、銀宝を卓上天ぷらにした。
他に、スーパーで求めた白魚、ふきのとう、山独活の芽、蓮、にんじん、竹輪とネギのかき揚げ、羊羹、バナナを揚げた。
奴と桜の名前のついた吟醸を合わせ、言うことなしの「春の晩餐」となりました。
ご馳走様でした。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光



2016年2月7日日曜日

雪の金沢へ 加賀会席『杉の井』



この時期はどの雑誌も雪のグルメ特集ばかり。
う〜ん、居ても立っても居られず、この週末は家族で金沢へ。

まずはまっすぐ加賀会席『杉の井』へ。雪つりの庭を眺めながら、蟹真薯やら、蟹酢やら、治部煮やら、うなぎの加賀レンコン蒸しやら・・・。



























『いたる本店』で、のどぐろ塩焼きやら、日本酒に漬け込んだ香箱ガニやら、ほたるいかの沖漬けやら、寒ブリやら、白子やら・・・。



近江町市場『いきいき亭』でガス海老やら、のどぐろの炙りやら、がんどやら、甘エビやら、赤烏賊やら・・・。
川木商店で生牡蠣やら・・・。
立ち食いにて青い子を抱えた牡丹海老の踊りやら・・・。

















最後は『清商店』でブルーのタグ付き、活けの加能ガニを二杯買って帰り、
自ら捌き、刺身、焼きガニ、鍋、雑炊!

食った、食ってやった、この二日間で冬の金沢を食べ切ったぞ。



そう、私は誘惑に弱い。
雑誌の記事にこうも簡単に踊らされてしまうのだった。


雑誌の読者皆さまがこんな風に広告情報に簡単に踊ってくれましたら、もう少し我々広告会社も楽なのですが。
さあ、また明日から仕事に打ち込みましょう!

P.S. 旅行を振り返り、美味に満足した私が小学生の息子に「何が一番だった?」と訊ねたら「雪合戦!」と返されました。子供メニューは頼まないで大人と同じものを食べてるんだけどなあ。「これからは、もっと遊んでやろう」と心に決めましたよ。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光






2016年1月11日月曜日

我が家のオックステールのシチューとフランス料理店「牡丹亭」


今夜、我が家ではオックステールのシチューをいただきました。2006年のボルドー・シューペリュールにはキャセロールにもグラスにも入ってもらいました。1本買いのテールはルクルーゼでばらけてしまう直前まで煮込んだのでフォークで触るとホロリと崩れ、口に運べばゼラチンたっぷりの肉がトロリと溶けます。結構美味しく出来ましたよ。ご馳走様でした。胃炎の薬ですか?ええ、もちろん飲みました。

我が家のオックステールのシチュー

そうそう。私の父は味にうるさい人でした。僕の舌を鍛えたのは間違いなく父ですね。その父がオックステール・シチューなら此処、というのが荻窪にあった「牡丹亭」でした。俳優の金子信雄氏がオーナーのフランス料理店で、僕のオックステール・シチューの味の基準になった店です。いつも店の近くの坂道に路上駐車して、帰りは父の飲酒運転でした。今じゃあり得ないことですね。因に僕は金子信雄氏は好きではなかったので、味は良いのだけれど、そこだけは何となく嫌だったことを憶えています。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光

2015年12月25日金曜日

あの頃。彼女。弁当の味。


昔話をしようとする俺の言葉を遮るように
「今はお互い幸せなんだから、それでいいじゃない。」
と貴女は呟いた。
俺は黙って目を閉じるしかなかった。
(違う。貴方は幸せなんかじゃない。旦那からの束縛も。不自由さも。身なりも。俺なら貴女をこんな風にはしなかった。俺なら。)

いや、分かっているさ、今更どうこう出来る訳ではないってことは。
もうずっと昔に終わったことだ。
つまり、あの時、俺は大切なものを永遠に失ったのだ。

あの頃。
毎日のように貴女が作ってくれた弁当は
いつも卵焼き、細切りにした鶏の皮だけの照り焼き、それにきっと出汁をとった後の昆布の佃煮、そんな質素なおかずだった。
けれど、現在どんなに贅の限りを尽くしたとしても手に入れる事の出来ない幸せの味が弁当箱からは溢れるようだった。
そして、貴女は、ゴトウ花店の薔薇でもティファニーでもなく・・・
野に咲く花に、或は何でもない日常の夕日に感激して、「綺麗!」と輝く笑顔を俺に見せてくれた。
そんな貴方が俺には、ただ眩しかった。
貴女は確かに飾り気もなく質朴だったけれど、だからこそ特別な存在だったんだ。

さようなら。

あの頃の貴女は、あの頃のふたりは、もう何処にもいない。
何を手にしても長くは喜びの続かないこの世界を、俺はこれからも歩いて行く。
貴女との宝石の様に輝く瞬間瞬間の記憶を時々想い出しながら。

今になって、俺は永遠の宝ものを手にしていることに気付くのだ。
それは目には見えないけれど、本当に大切なものっていうのは大抵そんなものだろう。

 


 







2012年4月15日日曜日

パステルのプリン



今日は広告業界への就職を目指す早稲田大学の3年生の学生さんの来訪があった。一昨日、電話で弊社には採用の予定は無いと伝えたのだが彼の熱心さに魅かれ本日お会いすることにしたのだ。奨学金を得、バイトもして親に頼ることなく頑張っているという。採用はしないが役に立てるのならと私の知っている範囲で業界の話とアドバイスをし、気づくと4時間が経っていた。写真にあるパステルのプリンは彼の手土産だ。帰りがけの車中、彼は「パステルは有名だと聞いて手土産にしたのですが一つ300円のプリンなど自分では食べられない。自分はどんな味なのか知らない。」と言っていた。悪いことをしたなあ。そして、なんという偶然だろう。夕方、土産にパステルのゼリーを妻が帰ってきた。私は妻のではなく彼の持参したパステルのプリンをいただいたがしみじみと美味かった。彼の就職活動がうまく運ぶことを願わずにはいられない。就職が決まったら連絡をくれるという約束を交わしたが、これもまた楽しみなのだ。さて、夕食は、また新宿伊勢丹にて入手できた19カ月熟成プロシュート・ディ・パルマの端っこ、メキシコ産極太アスパラ、カマンベールに岩塩とパルメジャーノとオリーブオイルをかけたイタリア国旗仕立てと、ゆで卵とナチュラルチーズとブラックオリーブ入りのニース風サラダ、サザエのニンニクバターオーブントースター焼き、いつものメキシコ産スパークリングワイン、バゲットでした。ご馳走様でした。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光





2012年3月15日木曜日

ブルータス、お前もか。

先日、ホワイトデーが近いということで夫婦で田無のビストロ「ガメイ」へ。ここのシェフは芝の某名門フレンチレストラン出身なのだ。料理を食べ終えるまでカメラの存在を忘れていたのでデザートの写真となっております。オレンジ色のシャーベットはパプリカですよ。料理は味はそこそこ、ボリュームもあって、値段はリーズナブル。雰囲気を求めず、単に食事目的なら良い店でしょう。
実は、昨年の12月にテレビのロケハンで35年ぶりに芝の某レストランへ伺いましたが、大変失望しました。建物も暖炉もシャンデリアも木の床に響く靴音も当時のままでしたが、他は全く変わっていました。壁にかかる絵画も明らかにレプリカですし、聞けば、経営がタクシー会社に変わったのだとか。電話予約の時点でその対応に私は「おや?」と違和感を感じていたのですが、いや、本当に残念です。銀座ソニービルの地下の某レストランに続き、また、がっかりさせられました。さて、皆さんにもお口直しを。ホワイトデーには無関係ですが、こちらはチョコレート好きで有名な女優・ReeSyaさんにいただいた「バターフィンガー」というネスレのチョコレート。口に入れた瞬間の不二屋のピーナッツチョコレートのような懐かしい香りと、キャンデーが層になったフィリングの歯ごたえ、ほのかな塩の後味が美味しかったです。ありがとうございました。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光

2011年12月25日日曜日

Merry Christmas


2匹の生きているオマールエビを戦わせる息子。彼にとっては、バルタン星人のソフビ人形の様なものかもしれません。しかし、子供とは何と残酷な生き物であることか。

茹でたてのオマールエビ、自家製ローストビーフ、タラバガニ、スパークリングワイン、コート・ド・カスティヨンの赤、ドイツのアイスワイン、シャンメリー、息子と妻の作ったケーキ、それと、息子が学校で作った紙粘土の「いきものケーキ」。
姿は悪いが、味は中々のものでトップスのチョコレートケーキそのものだ。それ以上に胸のあたりがくすぐったいような、幸せな味がした。
クリスマス・イヴの翌日は、食べ残しをバターで炒めてソースアメリケーヌを作った。これって家族だから出来るんだよなあ。

生きたエビさんに失礼のないよう、全部、大事にいただきました。とても美味しかったです。


オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光

2011年10月23日日曜日

キャビアはお好き?

先日、ランプフィッシュの卵を食べ、後味(だけではない)が悪かったので、今夜は正しくチョウザメのものを頂いた。現在のカスピ海では過去の乱獲により実質的にチョウザメの禁漁らしく、昔の私の様に一度にベルーガ、セブルーガ、オシェートラを食べ比べる訳には行かない。現在、主に手に入るのはアメリカ産のバトルフィッシュ(チョウザメの一種で三越ではセブルーガとほぼ同一との説明があった)、または養殖のチョウザメなのだ。今回はアメリカ産を試す。食卓には他に、シャンパーニュの代わりにパーカーポイント高得点のメキシコ産のスパークリングワイン、そして、キャビアに合うとされるフレッシュなチーズ「ブリア・サヴァラン」を初め、ロジュレ(白カビチーズ)、ピエダングロア(ライトなウォッシュ)。これに、ソーセージとサラダ。メゾンカイザーとドミニクサブロンのパンが並ぶ。
さて、アメリカ産のキャビアは、小粒ではあるがわずかに緑がかった薄いグレーの中に黒い点々が見える姿も、舌触りも、独特な香りも確かにキャビアであった。キャビアに合うとされるものはさまざまにあり、ブリア・サヴァランの他に、ブリニ、スモークドサーモン、ゆで卵など、色々言われるが、要は、紙の外箱に比べて過小でさらに上げ底極まりないガラスの容器からもその貴重性は明らかなのであるが、いかにその量を増やして大勢の客に食べさせるかということなのではないだろうか。私は、何に合わせてもその真価が分かりにくくなるばかりだと思う。私の考える一番の食べ方は、勇気を出してえいやとスプーンですくって一口に頬張り、卵の粒の決してプチプチとはじけず何ともだらしのない印象を伴いながらつぶれてゆく感触、そして、グニュグニュべたべたと舌にまとわりつく愉快でない感触を味わい、その感触そのままにキレの無い味と生臭い魚の油の匂いに集中するというものである。ここまで読んでいただいてすでにお気づきであろう。そう、私はちっともキャビアなんて好きではないのだ。・・・と言いつつ、私が無理に食べさせようとしたのが原因で「キャビアなんて不味いから要らない!」と言って小学1年生の息子が暴れテーブルに散乱したキャビアを一粒残らず拾って食べてしまうのが私なのだ。だって、高かったんだからさあ。布巾でサッサッてわけにはねえ。ですよねえ。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光