2012年3月3日土曜日

餃子と生ハム

今日は家族で代々木にて外食をしました。「手延べ でっかい餃子」と看板があるこのお店の餃子は『生きている餃子』と言い、焼きつけた厚い皮はパリっとしていて、なのにもっちもち、かぶりつくと肉汁が隣の人まで飛んでいきそうな勢いで、とにかく美味しい。ルイヴィトンのシティーガイドにも紹介されているのも凄いと思います。この店も凄いがルイヴィトンも凄い。世界の高級ブランドがこんな庶民的な店に良く入ったなあ。因みに餃子定食は焼き餃子とスープとザーサイとご飯がついて580円。安いでしょ。それに引き換え皆さんが有難がるフランス某ブランドのビニール製のバッグは高いですよねえ。今さら某ブランドと言ってもあれですけれど。
昼食の後、徒歩で代々木から新宿伊勢丹へ。今日はめでたい雛祭りですから、ひなあられと菱餅、マカロンとショコラ、鈴懸の道明寺ととろろ饅頭、エディアールのパン、それから生ハムを購入。生ハムコーナーでは何とラッキーなことに「19カ月熟成のパルマ産プロシュートの端の部分」があり、これが超お買い得なのです。大人の拳骨大の塊が840円でした。これは皮つきなのでサーブに手間はかかりますし少々筋が多いので硬いのですが味は最高。何と言っても山ほど食べられますからね。
これで思い出すのは学生旅行で行ったスペインです。当時から美食の本などを読んでいた私は、スペインの肉屋で憧れの「ハモンセラーノ」を購入し、ホテルの部屋で食べようとしたのです。スペイン語など良く分からないばかりに、肉屋の親父の左手の上に乗った新聞紙にスライスしたハモンセラーノが見る間に山のようになってしまい、たぶん「これ位で良いか?」と言われている状況に「イエス」としか言えなかったのです。ホテルに帰り、安宿故にテーブルなどなく、ベッドの上で食べた私は、始めこそ「これが有名なハモンセラーノか!美味い!」と喜んだものの、すぐに塩っぱさとその量とで気持ちが悪くなり、翌朝も一口で嫌になり、大量の生ハムごと新聞をばさばさと丸め、ホテルのゴミ箱にどさっと捨てるしかなかったのです。いや、本当に勿体無い。してはならないことです。皆さん、「ノー」と言える日本人になりましょう。

オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光