2024年10月21日月曜日

第二の人生

 

 

 同級生が次々と定年を迎え、私も今後の人生について考える機会が多くなってきました。そんな折り、10月10日に神奈川に住む母が帝京大学溝口病院に入院。ただ、溝の口とは言っても、最寄り駅は隣の高津駅なのですが。9月に母がどこかで口にした松茸ご飯に松茸が少ししか入っていなかったことを残念そうに話していたことを思い出し、大きな松茸をこれでもかと炊き込んだ松茸ご飯と母の好きな霜降牛ステーキを塗りの重箱に詰めてなるべく冷めないように新聞紙とタオルで包み持参しました。

 

この量に上の写真の松茸全量入りです。

 しかし、母には匂いも味もよくわからないようでほんのひと口しか食べられませんでした。『今、1番美味しく感じるものは冷たいジュースなのよ。』と自虐的に言う母に、こんなものなどまだ食べられるわけのない時期に持って来たことを後悔しましたが、それでも母は喜んでくれました。身体がひと回り小さく見え、聞き出そうにも大きな夢も持ち合わせていない母でしたが、過去の記憶はしっかりしており、懐かしそうにニューヨークのコロンビア大学への半年程度の短期留学した時の話などをしていました。しばらくすると、『遠くまでお見舞いに来てくれることよりも、あなたが自分の家族を立派に大きくしてくれていることの方が親孝行で1番安心なことよ。』と言い、『さぁ、もう帰りなさい。』と私を見送りました。帰りがてら、「隣の駅で下車して、忘れてしまっているかも知れないあの坂道を探してみようか」という考えが過ぎりましたが、それは思うだけにとどめました。

 10月13日、私は還暦を迎えました。7月にせがれも二十歳になり、私は第二の人生を踏み出したところです。

古荘洋光

2023年10月21日土曜日

白楽茶碗『習作 千代の茶盌』

本阿弥光悦の複数の茶碗、とりわけ、国宝『楽焼白片身変茶碗 本阿弥光悦作 銘 不二山』に於いて新たな発見をし、これらを解説するべくA4サイズ12頁の文書にまとめました。『不二山』には、光悦の熱心な信者としての法華宗に対する強い想いと徳川家康との複雑な関係を示唆する中国戦国時代の史実が表現されていると私は考えています。『楽焼白片身変茶碗 本阿弥光悦作 銘 不二山』を所蔵する美術館の学芸員、日本の陶磁器研究家、茶道雑誌や美術雑誌の編集者に配布しました。また、発見の詳細を可視化するために茶碗を焼き、その呼称を古荘洋光作 白楽茶碗『習作 千代の茶盌』としました。

 



 

 



2022年10月21日金曜日

Elvis Presley "Always On My Mind"

僕は、DOLCE&GABBANAのメンズで最も素晴らしかったのは、2006年秋冬のミラノコレクションだと思う。この時、現地で一曲目に流れた曲がElvis Presleyの"Always On My Mind”だった。眩しかったあの時代を超えることはもうないだろう。

"Always On My Mind” Elvis Presley

Maybe I didn't treat you
Quite as good as I should have
Maybe I didn't love you
Quite as often as I could have
Little things I should have said and done
I just never took the time
You were always on my mind
You were always on my mind
Maybe I didn't hold you
All those lonely, lonely times
And I guess I never told you
I'm so happy that you're mine
If I make you feel second best
Girl, I'm so sorry I was blind
You were always on my mind
You were always on my mind

(和訳)
多分僕は君のことをちゃんと扱っていなかった  
僕は君のことを愛していることを態度に出していなかった
僕はもっと全力で伝えるべきだったのに。
 
言葉と態度で伝えなければならなかったのに
真っ直ぐきちんと示さずそのままにして後悔している
 
君はいつも僕の心にいたよ 
君こそが一番の人だったから。 
  
君が寂しい時に僕は君のことをしっかり抱きしめてあげてなかった
他の女性の話をしたのは、僕に対するあなたの気持ちを確かめたかったからなんだ。
泣かせてすまない。   
 
僕は君に言ってなかったと思う  
僕はすごくすごく幸せなんだと   
君が僕と一緒にいてくれるから。  

もし僕が君は二番目の候補だと思わせてしまっていたなら、決してそうではないんだ。
君が一番大切な人だ。
 
それなのに、僕には何も見えていなかったんだ 。許してほしい。
 
君のことを片時も忘れたことはない。
本当さ、 一度だって忘れていないよ。
君こそが一番の人だったんだ。

2021年10月21日木曜日

千代の茶碗

自作の赤楽茶碗
 

天正14(1586)年10月13日、『宗易形ノ茶ワン』が『松屋会記』に初めて登場した。『宗易形ノ茶ワン』、つまり、長次郎の手になる利休の理想を形にした『楽茶碗』が初めて茶会にお披露目された日は、僕の誕生日と同じ10月13日なのである。長次郎の焼いた楽茶碗に魅了され、2002年に始めた僕の陶芸だが、気がつけば、およそ20年間、運命めいたものを感じながら長次郎の茶碗の謎に挑み続けている。長次郎の赤楽茶碗『無一物』、同じく黒楽茶碗『あやめ』と『ムキ栗』。現在は僕がもっとも惹かれるこの三碗の再現に取り組んでいる最中だ。土と造形と釉薬の調合、そして、焼成の謎を解き明かしたい。その上で、自身オリジナルの楽茶碗を世に問いたい。果たして「この一碗。」と胸を張れる日は訪れるのであろうか。畏れ多くも、僕が目指すものは、僕が滅してなお愛でられ千年残る茶碗、謂うなれば、『千代の茶碗』なのである。

2021年10月21日 古荘洋光

2020年2月1日土曜日

日経で1位のフォンダンショコラを掲載当日に一番で買いました。プレスキルショコラトリー





今朝届いた日経新聞(NIKKEIプラス1)にフォンダンショコラのランキング1〜10位が掲載されていました。1位のお店『プレスキルショコラトリー』は知らないお店でした。吉祥寺にこんなお店あったっけ?などと妻と話していると・・・
『並んで買ってくる!』ということになりまして。


妻はお店のオープンの3分前に到着し、一番乗りだったそうです。
開店までに5人の列になったとのこと。
あんな媒体だからか、並んでいたのは年配の方々ばかりだった様です。


想像していたよりも小さい。
電子レンジで30秒温めて、新聞の写真と同じ様に切ってみました。


人肌程度のまましっかり中身が綺麗に溶けました。満足。

味は想像していた通り。
特に驚きはないけど、新聞の一面に出ていたケーキをその日にいただけたという「小さな感動」がありました。

そう、あれは僕が大学生の頃、六本木のレストランで隣の席、僕のすぐ斜め前で当時駆け出しの歌手だった桑田靖子さんが食事をしていたことに気づいたことがあって、それくらいの感動です。
見た目は素晴らしくゴージャスという程ではないし、その体験談を人に伝えたいほどの事でもないけれど、彼女が歌が上手だと僕はちゃんと知っていたので内心で頑張って欲しいと思っていました。

そんなことをふと思い出したフォンダンショコラでした。


オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光 









2019年10月21日月曜日

幸せってなんだろう




幸せって何だろう。
幸せだと言う人がそこにいるのなら、その人は幸せなのだろうな。
自分との優劣でその人の幸福度を他人が判断できるものではない。

例えば、モノやコトの状況を測ることで幸福度が決まるとしたらどうだろう?
測れるものとは、つまり、他人と比べることが出来るものだからね。
上ばかり望む人は、それよりも下に位置している自己を評価するわけで、幸せなど実感できないだろうな。
そんな人は今よりも優れたものを手にしても喜びは一瞬でしか過ぎない。
何しろ上にはそのさらに上がいつでも存在するからね。

他人が持っているモノやコトなど関係ないのさ。
最高のモノなんて至る所で語られるけど、大概の人たちはそんなものとは無縁だし、偉そうな批評家だって、そいつ自身が持ってないからね。
世間で言うところのものの優劣は誰が決めたのか。
それは自分じゃなく、他人が決めたこと、他人の基準。
幸せになりたかったら、他人が決めた尺度に基づいて考えないことだ。

幸せとは満足ってことさ。
充足感とも言えるだろう。
それは測れるものではなく、
個人個人が感じるものさ。

長々と書いちまったが、
つまりさ、
お前が幸せなら、
それでいい。

俺か?
まあ、そこそこ幸せさ。




しかしながら、現状に満足し留まりはしない。
俺はもっとやれるはずだ。
人がどう評価するかなんて関係ない。
ただ、自分の胸に手を置いてみて、
俺自身に現在の自分自身がどう見えるのか、
自分にとってそれが大事なのさ。






2019年10月16日水曜日

モン様

誕生日に我が家にモン様がやって来た。当日は恒例となった松茸とA5牛のすき焼き。獺祭、石川農園巨峰、シャインマスカット、息子が飾り付けたブラックチェリーのケーキ。バースデイ・ソングを嫌々ながらも歌ってくれた息子よ、サンキュー!


翌日、アイスワインとグレートヴィンテージ2000年のボルドーでモンドール・ヴァシュラン・デュ・テロワール様をお迎えした。うちではモンドールこそチーズの王様、最高峰としており、モンドールをモン様と呼んでいるのだ。



ワインは19年を経てこんな色に。なんと滑らかな口当たり!あとは牛スネ肉とビーツのシチュー、ハンダマとハモンセラーノとイタリアンサラミのサラダ、美味しいパン。結局、うちで食べるのが一番美味いよね。ごちそうさまでした。

オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光

2019年1月5日土曜日

吊るし柿









渋柿を蔵王おろしの風が乾燥させるそうです。

全て手作業。

こうして出来上がるのですね。ありがとうございます。



好きなんです。干し柿。




この紐、ほぐしてみると・・・。








ほら、つるし柿だったのが分かりますよね。

冷たいけど、温かさを感じます。


ごちそうさまでした。

オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光



この4番の説明文、読んでみてくれます?すごいでしょ。この手間かける人なら、干し柿も買ってこないで、一から作ってるかも知れませんね。















2019年1月1日火曜日

明けましておめでとうございます




















明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって素晴らしい一年になりますように。





国産黒鮑 煮貝

小鯛笹漬け


かぶら寿司


柚子 茶懐石 三友居
煮豆
ぶどう豆 茶懐石 三友居
金柑 茶懐石 三友居
蒲鉾
フキ
鴨テリーヌ
栗かのこ 小布施竹風堂
なます
柚子皮入り 伊達巻
赤蕪と大根 紅白漬物 京都きたの
松前漬
イクラ
数の子
トモサンカク ローストビーフ
オーストラリア蜂蜜入り赤ワインソース
鴨 白味噌 雑煮
    















ミガキイチゴ 品種:よつぼし











羊羹

皆様、どれも美味しくいただきました。ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


オフィスプロモ(株)代表取締役 古荘洋光





 

命名。『こがね』と『しろがね』