2016年4月16日土曜日

石楠花の思い出 ぎおん徳屋原宿店




ぎおん徳屋原宿店でパフェをいただいた。
抹茶アイスに抹茶がひとつまみ乗っている。
おしぼりに着いた杉の木の匂が心地よい。
こうしたところが素敵だ。




帰りに原宿で石楠花を見つけた。
叔父が経営していた会員制ゴルフ場+ホテルを思い出す。
石楠花はこの会員制リゾートのシンボルマークだったのだ。

老舗旅館の東府屋、今では東府やResort&Spa-Izuの前の道をずっと登った終点に叔父のコンセプトで建てられたホテルがあった。
吹き抜けのロビーフロアに市松模様に敷き詰めた白と黒の大理石はイタリヤの現地で叔父が選んだものだった。
いつもクラシックカーのベントレーが停まっていた贅を尽くしたホテルの車寄せへ続くアプローチはトヨタ・クラウンのテレビCMにも使われた。
タモリも会員名簿に名を連ねたゴルフ場ではあの頃熱々ぶりが知れ渡っていた小柳ルミ子夫婦が私たちの前の組で幸せを謳歌するようにはしゃいでいた。18ホールずっと彼らの幸せそうな笑い声を聞いていてうんざりしながらも何となくこちらも幸せな気分だった。




あの頃、今思えばバブルのはじける直前だった。
叔父はフランスで古城を手に入れここもホテル+ゴルフ場にしていたが 日本のバブル崩壊とともにどちらも失うこととなった。

有言実行の人、冒険心に溢れ豪快な人物で私の憧れだった叔父は2年前幸せなままこの世を去った。
石楠花を見ると私は贅沢だった「時代の気分」を思い出し、ここでは書かないが、叔父の武勇伝の数々も思い出すのだ。

 オフィスプロモ株式会社 代表取締役 古荘洋光